ABOUT
船長のプロフィール
成績オール1??
の私のゆめものがたり
幼いころから室戸の海に魅せられ、室戸に「深海の水族館」を作りたいとの夢をもち、関東、近畿の水族館で飼育員として、サメや深海生物等の生物の飼育、移動水族館等の運営に携わった後、室戸市へ移住。深海漁師を生業にしながら、全国の水族館へ深海生物を供給する、また室戸の海を舞台に体験プログラムなどをおこない「イッテQ」などのTVに出演し室戸の魅力や海の面白さを発信している。
松尾拓哉
1990年11月22日生まれ。
大阪府出身、2016年に室戸に移住。
漁師の水族館をつくることが子供の頃からの夢
受賞歴
2016年オーライ!ニッポン・ライフスタイル賞(個人賞)受賞
2020年第3回 四国アライアンス ビジネスプランコンテスト 優秀賞 受賞
2022年ふるさとのいのちをつなぐ生物多様性こうちプラン大賞 優秀賞
挑戦への道のり
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3歳の誕生日に
熱帯魚を買ってもらう生き物に興味を持つようになったきっかけは、幼い頃に両親に買ってもらって飼育を始めた熱帯魚でした。当時から川や池に行って生き物を採り自宅へ持ち帰って観察をする少年でした。
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人付き合いが
苦手だった幼少期小学校の時からまわりに馴染むことができなくて学校もきらいでした。人と接するのが苦手で、 一度学校を休んでしまうとまわりを気にして登校できなくなってしまうことが多々ありました。両親も先生も学校で皆と同じような生活をして欲しかったのかもしれません。両親ともよく喧嘩をしましたし、 先生にも心配をかけていました。今は何でもポジティブに挑戦していますが、しんどい時期もありました。
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夢のきっかけ、
室戸との出会い室戸は小学3年の時から縁がありました。 学校を休んでひとりで大阪から電車とバスを乗り継いで通っていました。 知り合いの民宿にお世話になりながら、 佐喜浜の定置網で採れたいらない魚を譲ってもらったり、海に潜って採取したりして魚を集め、港で借りた水槽に蓄養し親に車にタンクを積んで迎えに来てもらい、大阪で餌付けて飼育するといったことをしていました。室戸に通っていると、 魚の種類が多いこと、おいしい魚が多いこと、珍しい生物、 特に深海の生物が採れても捨てられていることに気づきました
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中学生、
夢へ前進した
ビオトープ造り自然が私に人と人のつながりの大切さを教えてくれました。私はまわりの人に恵まれています。それは今でもそうですし本当に感謝しています。中学の時、教室に入らなくても学校でいろいろなことを学べることを先生から教わりました。室戸で豊かな自然にふれた私は、自然の少ない都会にビオトープを作りたいと考えました。先生もそのことに理解を示してくださり、中学校の校庭の片隅にビオトープをつくるプロジェクトにむけて動きだしました。
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造園業の
アルバイトで培った経験高校を選ぶ時も室戸に足をはこぶ時間と自然を勉強する時間をつくりたいと思い、自分のペースで学ぶことのできる学校を選びました。高校は単位制高校だったので、授業がない日は、知り合いの造園土木の現場でバイトをさせてもらい、樹木や草の勉強をさせてもらいました。また、土木工事の現場で学んだことは水族館を作る際の配管工事やいろいろな作業にすごく役立っています。でも、一番学んだことは、いろいろな人と一緒に仕事をしていく大切さでした。
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専門学校生時代の
ヤクルト水槽プロジェクトヤクルトさんに協力をしていただき、ヤクルトの空き容器を使用した海水魚の飼育水槽のシステムの作成もおこないました。完成した水槽では室戸で採集した生物を中心に飼育していました。やらずに後悔するのではなく、まずやってみる。それがすごく大切だと思いました。友達や先生にも恵まれて良い経験を学校でもいっぱいさせてもらいました。学校が嫌いだった私がほとんど毎日登校していました。
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5年間、
関東と関西の水族館で
飼育員としての経験を積む卒業後に就職した関東の水族館では板鰓類・深海生物の飼育を中心に学ぶなど大型施設ならではの飼育現場を経験しました。その後関西の水族館に転職し移動水族館や施設の運営について学びました。5年間を通して、たくさんの人との繋がりができたからこそ今の仕事があります。
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2年間の高知県研修で漁師としての経験を積む
室戸に家族と移住し、子どもの頃からお世話になっていた師匠のところで漁業の技術やホエールウォッチングの仕事などを教えてもらいました。実際に毎日沖に出るのはワクワクもありましたが、最初の方は朝も早く海が荒れた時は体力的にも辛かったです。今ではすっかり慣れましたが、海の厳しさを学びました。研修期間中にはさまざまなトラブルもあり、自分の船を持つまでにかなり時間がかかってしまいましたが地域の人に助けてもらいながら夢の実現に一歩近づくことができました。
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進水式
いよいよ海来の夢がスタート!2019年5月19日、多くの人たちに支えていただき海来の夢がスタートしました。
これからの夢と目標
室戸の海にはたくさんの水産資源があります。しかし、昔に比べたら魚は減ったと師匠などの漁師さんはいいます。漁師さんも高齢化であとを継ぐ人も少なく減ってきています。室戸ではたくさんの種類の海洋生物が暮らしていますが、水産資源として利用されず廃棄されてしまう魚たちを子どもの頃からみてきました。そこで、そんな魚たちを新たな水産資源として利用できないか考えています。また、今まで捕られていた水産資源にも付加価値をつけてブランド化することで少しでも魚価をあげ、持続可能な漁業をしていける環境を作りたいと考えています。